成分は水と油、そして植物たち
その昔、曾祖母は小豆袋で顔を洗っていました。今では小豆のサポニンに洗浄効果があると知られていますが、先人の知恵には学ぶ事ばかり。庭や野に咲くヨモギはやけどや傷口に、ユキノシタは美白や血止めに、ドクダミも脂性肌のケアに使用されていました。
アトリエキクでは、コールドプロセス製法と呼ばれる、古くからヨーロッパを中心に受け継がれた非加熱製法で石鹸を製造しています。
昔ながらの非加熱製法でゆっくり40日間
石鹸は、昔から伝わるコールドプロセス製法を用い非加熱でアルカリ水と油脂を反応させ、乾燥を待つ方法を選びました。その課程で石鹸には天然保湿成分のグリセリンが生まれます。コールドプロセス製法では、良質な油脂の成分を10%以上石鹸の成分として残し、さらに保湿効果を高く仕上げています。石鹸が融けやすくなる原因の一つに、保湿成分である天然のグリセリンは大変保水性が高いためといわれています。
40日間以上の熟成期間
成形後の石けんは最低でも40日間の熟成期間へ。
強アルカリ性だった油脂は40日間の熟成期間中に中和され弱アルカリ性に変わります。
その間、石鹸達は温度と湿度が調節された『乾燥室』にて見守られながらゆっくり眠ります。熟成後は製品検査(pH検査、その他)を行い、加えて泡立ちや使用感を確認します。ここで合格した石けんロットは、一つ一つを真空パックし、皆様のお手もとへお届けします。