化粧品原材料2|植物、日本酒、はちみつ


植物、日本酒、はちみつなど、原材料の成分について

01 |ドクダミ| 蕺草 | 学名:Houttuynia cordata | ドクダミ科
昔から、肌のトラブル、特に疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよいとされて来ました。これは、ドクダミの持つ成分ラウリルアルデヒドが デカノイルアセトアルデヒドと同様にドクダミ特有の臭気成分で、抗菌作用があるためと言われています。

02 |ユキノシタ|虎耳草(こじそう)|学名: Saxifraga stolonifera | ユキノシタ科
ユキノシタは北海道を除く全国の山合の湿地に自生。中国では虎耳草(こじそう)と書くが、葉が虎の耳に似ているからという。葉は多肉で、表面に荒い毛が生え、表は緑。葉は天ぷらやおひたしにすると食べられる。民間薬として、葉を火にあぶり腫れ物や凍傷などに湿布したり葉を塩でもんで中耳炎や漆のかぶれに貼布する。利尿作用が有る酢酸カリウム、演歌カリウムなどの無機塩を成分に含む。化粧品に配合すると、抗菌作用、消炎効果があり、クリーム、乳液など基礎化粧品に使用される。近年、紫外線障害の修復でDNA修復活性を高めて細胞の突然変異を防ぐ作用が見い出されている。

03 ヨモギ|餅草|学名: Artemisia indica var. maximowiczii |キク科
シオネール、α-ツヨン、エステルなどを含む。防腐、殺菌、血行促進、毛細血管透過性の抑制作用があり、化粧品、シャンプー、浴用剤に使用されている。最近では、かゆみを軽減し、炎症反応を抑制する作用のあることもわかった。ヨモギの全草、または葉を乾燥したものは、保湿、収れん、静菌作用があり、腰痛、あせも、痔などに効果があるため浴用剤に使われる。

04 |スギナ| スギナ | 杉菜 | 学名Equisetum arvense | トクサ科
ミネラルが豊富で、収れん・保湿作用があり、スギナエキスに含まれるサポニンが、若々しいお肌や頭髪、爪などをつくるといわれている。

05 ラベンダー| 学名:Lavandula angustifolia | シソ科
初夏には青紫の花がつき、ハッカに似た独特の香りを持つ。香油、タンニン類を含み。偏頭痛や神経痛、リウマチの鎮痛剤になる。神経を鎮める作用があり、収れん作用、殺菌、抗菌作用があり、基礎化粧品に多用される。

06 |ローズマリー|rosemary|学名: Rosmarinus officinalis シソ科ローズマリーエキス(マンネンロウエキス)
ヨーロッパでは民間薬として昔から強壮剤、興奮剤として、また消化不良、胃痛、神経疲労の治療に使われていた。化粧品に応用すると、血行促進作用や抗酸化作用があり、老化予防、フケの予防に効果がある。また、炎症を起こした皮膚のトリートメント製品、頭髪用化粧品などにしようされている。さらにメラニン生成抑制作用が確認されており、美白化粧品にも使用される。

07 |カモミール|Chamomile Roman|学名: Anthemis nobilis キク科
フランスでは最もよくつかわれている薬用植物の一つであり、抗神経痛剤、健胃剤、解熱剤、強心剤、消毒剤などとしてつかわれている。化粧品に配合すると、抗炎症作用、皮膚代謝促進作用、抗菌作用がある。過敏性肌、乾燥肌の基礎化粧品や毛髪の輝きを増すためにシャンプーに使用される。

08 |カレンデュラ(マリーゴールド)|学名: Calendula Officinalis |キク科
肌トラブルにはこのハーブ。
傷ついた皮膚や粘膜や血管を修復し、抗炎症作用、抗真菌作用に優れ、切り傷や湿疹も緩和。
肌荒れ、乾燥、日焼けなど、その効果は西洋では赤ちゃん用クリームとしても有名です。

09 |ローズ水|
バラの花を水蒸気留によって得られる芳香成分を含む水である。最近、精神的ストレスを和らげて心身をリラックスさせる効果があることが認められた。皮膚細胞に対して賦活作用を示し、メラニン育成を抑制する働きをする。肌荒れを改善し、精神的にもリラックスさせる。

10 | 日本酒 | コウジ酸|
酒や味噌、醤油などに使われるコウジの中に含まれている、発酵代謝成分である。
メラニンをつくり出す酵素チロシナーゼが働くのに必要な胴を取り除くキレート作用により、メラニンの生成を抑える。日焼けによるシミ、ソバカスに対しての美白効果があり、厚生労働省から美白剤(医薬部外品)の有効成分として許可された。

11 | ハチミツ |
80%は糖分で、果糖、ブドウ糖が主であり、ショ糖、麦芽糖などを少量含んでいる。このほか、10〜20%の水分を含み、さらにギ酸、乳酸、リンゴ酸、ゴム質、ロウ質、アセチルコリン、ビタミンB群を微量含んでいる。栄養剤、甘味剤として用いるほか、食品の乾燥を防ぐ為にも使用する。化粧品には、皮膚をなめらかにする性質があるので、マッサージクリーム、石けんなどに使用され、また乳液、ローズ水などの増粘剤としても使用される。 

12 | 炭 | 薬用炭[MEDICINAL CARBON]
薬用炭は、その効能・効果に『下痢症,消化管内の異常発酵による生成ガスの吸着,自家中毒薬物中毒における吸着及び解毒』がある。
炭素系の物質で多孔質のため、強い吸着性、吸臭性を示す。
そのため、脱臭・デオドラント効果や汗や汚れを吸着する効果に優れている。


13 |モンモリロナイト|
フランスで採掘されるスメクタイト系年度。皮膚治療に効果を発揮するといわれています。
レッド:普通肌、脂性肌、老化肌用
グリーン: 脂性肌、ニキビはだ、皮膚炎、美白等

14 | あずきと黒糖 |
あずきにはサポニン。このサポニンのサポは石けんを意味し、石けん様の持続性の泡を生じます。サポニンは、抗炎症作用、抗アレルギー作用があり、クリーム、乳液、化粧品などに使用されます。黒糖はサトウキビの汁をそのまま煮つめて作った、精製していない砂糖。肌を潤すほか、洗浄作用や美白作用にもすぐれ、クスミやシミ、ソバカスの予防に活用されます。

参考文献:
[化粧品成分用語辞典2008(中央書院)][美容の医学美容皮膚科学事典(中央書院)]
[日本メディカルハーブ辞典(東京堂出版)][植物オイル・ハンドブック(東京堂出版)]